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酸化マンガン触媒
アンモニア等の悪臭物質を触媒で分解
悪臭防止法における特定悪臭物質(22物質)の代表例であるアンモニアは、し尿臭やペット臭などの生活臭の原因物質と言われています。日常生活でもその刺激臭を嗅ぐ機会も多く、特定悪臭物質の中でも特に脱臭のニーズが高い物質です。
さらに、産業界、製造業におけるアンモニアの主な発生源としては、「畜産事業場、化学工場、化製場、し尿処理場等」があり、敷地境界線における規制基準の範囲は物質濃度1 ppm~5 ppmとされています。
従来、触媒でアンモニアを除去する対策法として、貴金属を担持した触媒を用いた触媒低温燃焼法による分解があります。しかしながら、貴金属は希少かつ高価であり、アンモニア分解の際に「NOx やN₂O 等の環境に有害な副生成物を発生すること」「二酸化炭素の発生や環境負荷が高い」などの課題があり、代替触媒が求められています。
酸化マンガン触媒(開発品)
NBCメッシュテックでは、村山徹氏(北海道大学触媒科学研究所教授)らと山口和也氏(東京大学大学院工学系研究科教授)との共同で、白金を使用しない安価で環境にクリーンな酸化マンガン触媒の開発を実施しています。

特長
- 低温域で、従来の白金触媒より高いアンモニア分解率を有し、さらに窒素選択率が高く、環境に有害な窒素酸化物を生成しません。
- コージェライトや金属多孔体のような通気性を有する基材にコーティング可能で、低圧損で高性能な触媒フィルターです。
本触媒で、環境負荷低減、省エネ性、安全性に優れた脱臭方法を提供するため、実用化に向けた取組みを実施しています。
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開発・テスト事例
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アンモニア分解経路
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アンモニア分解温度依存性