フラクタルとは、図形の部分と全体が自己相似になっている幾何学の概念です。自然界に広く存在し、葉脈の模様、樹木の枝分かれ等に見られます。この概念をひよけに取り入れ、木々がつくる影や風通しと同等の快適な空間を提供するのが「フラクタルひよけ」です。一枚の布地から「シェルピンスキー四面体」と呼ばれる形を作り上げる本製品は、2009 年度にグッドデザイン金賞を受賞。目隠しとしても必要十分な機能を保ち、圧迫感を抱かせることなく、モダンな都市空間にも違和感なくマッチします。

電力を使わず、ローコストで冷却効果を実現

動力を必要としない「フラクタルひよけ」は、ローコストで設置も簡単。風を受けて自熱を発散するため、輻射熱の発生を抑え、一般的なひよけやテントに比べて、優れた冷却効果を発揮します。
また、適度なすきまのおかげで、風に強い特長があります。

屋根、テントとフラクタルひよけの温度比較

日射遮蔽率約 80 ％、従来のひよけに比べ、なんとマイナス 15 ℃以上の冷却効果が期待できます。
さらに、冬場は放射冷却を防ぐ効果もあり、季節を問わず活躍する省エネツールとして活用できます。

無機質な都市空間も「癒しのオアシス」に

森の中にいるような錯覚さえ覚える「フラクタルひよけ」の下で佇めば、きっと「 1/f ゆらぎ」のリラックス効果が実感できることでしょう。実際、一般的なひよけに比べ「フラクタルひよけ」に集まる人の方が多く、滞在時間が長いという実験結果もあります。

下のグラフは 3 日間にわたり「フラクタルひよけ」とパラソルの椅子の占有率を調査した結果です。
日照に恵まれている時間帯では「フラクタルひよけ」の方が人々に好まれ、滞在時間も大きく差がつく結果となりました。